シボレー・ソニック


 某カスタムカーのイベントで、シボレーのベルエアとか、インパラを何台も見たばかりで、往年のアメリカ車のおおらかさを感じ取ってきたのだが、当時、50年後に全長4mそこそこのコンパクトカーを、あのシボレーが作るとは、誰が予想しただろうか?
 あれから、50年の時を経て、かのアメリカビッグ2のGMが出したコンパクトカーは「シボレー・ソニック」。
 そのシボレー・ソニックとはどのような車であるか?

 あのリーマンショックでアメリカを代表する自動車企業、GMも倒産寸前の大打撃を受けたのだが、それ以降、再建の課程の中で、世界戦略的なコンパクトカーを生産するようになった。
 むろん、小型車の経験が少ないGMが、自前で開発できるわけでもなく、そこは韓国メーカーの力を借りた。で、アメリカ国内だけでなく、ヨーロッパ、アジアなど多くの国で売るべく、開発された車が、シボレー・ソニックなのだが…、世界情勢の話はこのくらいにしておこう。
 シボレー・ソニックは、コンパクトな5ドアハッチバック。幅は1740mmとグローバルスタンダードサイズだが、他は日本のコンパクトカー並。エンジンは1.6リッターのDOHC。多段式6速ATを載せているところは個人的にプラス評価。同じクラスの国産車なら、きっとCVTを入れていただろう。速度とエンジン回転が比例し、高回転域を積極的に使えるのがよい。
 むき出しの丸目4灯ヘッドライトとか、ピラーに隠したリアドアノブとか、デザイン的には凝ったところがある。腰が高く見えるのは、全高が高いのとタイヤが大きいから。この車には目立つ色の方が似合いそうで、現にもっとも売れているのは、青だそうだ。
 内装は、高級感はないが、センスを出そうとした努力の跡はうかがえる。タコメーターが主張するインパネは、二輪車のようで、走りたくなる雰囲気を醸し出している。

 実際、乗り心地は柔らかめで、ハンドリングは、ごく素直な挙動をする。
 実は、シボレー・ソニックには、トランスミッションにマニュアルモードが付いていて、シフトノブに付いているスイッチによって、シフトアップとシフトダウンを行うことができる。ただし、スイッチが軽い割には、エンジンのレスポンスが、特に回転が落ちるときのレスポンスが悪いので、スイッチを押してからギアが切り替わるまでに、けっこう待たされる感じがした。このミッションは、シフトショックも大きめなので、せっかくの多段式、なおいっそうのブラッシュアップに期待したいところである。
 エンジンは低回転域からトルクを出すような設定のようで、ゼロスタートからそこそこのスピードに乗るまでは、けっこう早い。スペック的には平凡で、回せばより力が出るタイプでもないけれど、「ずーん」という感じのエンジン音はよいし、アイドリング時の振動も少ない。
 
 総じて、日本の最新コンパクトカーと比較すると、5年くらい昔の車のような印象があった。アイドリングストップに代表されるような、最近流行のエコ装備もない。
 でも、各種安全装備とiPod接続が可能なオーディオが付いていて、189万円はお買い得かもしれない。敢えて言えば、キセノンヘッドライトが欲しいところだが、迷うのは、フォグランプの有無とカーナビの選択だけだろう。

・スペック
 全長×全幅×全高:4050mm×1740mm×1525mm
 車両重量:1220kg
 原動機:F16型 (水冷直列4気筒16バルブDOHC、1597cc)
 最高出力・トルク:85kw(115ps)/6000rpm 155N・m(15.8kg・m)/4000rpm
 駆動方式:前輪駆動
 価格:\1,890,000

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2011年12月20日 | |

カテゴリー:GM

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