ホンダ オデッセイ



ホンダホームページより画像引用(http://www.honda.co.jp/ODYSSEY/)

 日本におけるミニバンの走りであり、その代名詞となっているホンダ・オデッセイ。フルモデルチェンジを行ったことで、上級ミニバン購入の選択肢がひとつ増えたわけだが、今回のフルモデルチェンジで方向性が大きく変わっている。その辺も交えて検証してみたい。

 新しいオデッセイで大きく変わったところはふたつある。ひとつはついにスライドドアを採用したことで、もうひとつはついにサスペンションで4輪ダブルウイッシュボーンをやめたこと。ミニバンの中でもドライバーに対して重点が置かれていた、つまりハシリを追求した車種だったのが、このふたつが変わったことで、普通のミニバンになってしまったことになる。
 しかし、これは改悪ではないだろう。なぜなら、モデルチェンジ前のオデッセイは、スライドドアでないがゆえに、購買層からはミニバンの選択肢から外されることが多く、売り上げが低迷していたからだ。また、サスペンションはフロントがマクファーソンストラット、リアがトーションバー式と、他社の同じクラスのミニバンと横並びになったのだが、これによって室内のスペースが広くなったというメリットが発生した。見方を変えれば、日本のミニバンユーザーは、走りはほどほどで室内が広いミニバンを求めていたわけで、これまでのオデッセイは、ドライバーにとって走行性能が過剰だったのかもしれない。もっとも、サスペンションが変わったといっても、走行性能自体はモデルチェンジ前と同等になっていることを期待したい。ともあれ、車を購入しようと考えている人は、上級ミニバンとして、ホンダの車を選択できるようになったわけだ。
 従来、オデッセイというのはミニバンの中では全高が低い部類だったのだが、ここも方向転換、全高を上げただけでなく、低床化を推し進めた結果、室内は高さ方向に大きくなった。室内はいっそう広くなり、初代は6人乗りだった定員も、いつの間にか他社に追いついていて、7名もしくは8名乗れるようになっている。3列シートが標準だが2列シートと割り切るのであれば、後席には広大な空間ができ、筆者は正直、運転席よりも居心地がよいと感じてしまった。しかも本革シートの設定もある。
 バリエーションは大きくわけてふたつ。標準車と上級車種であるアブソリュートという構成になっている。内装は後者の方が高級感を演出させているのだが、エンジンも軽視湖こそ同じだが微妙にスペックが異なり、アブソリュートは直噴式となり、若干パワーも上がっている。メーカーオプションだが最近流行の衝突防止システムも装備されている。ただし、走りは全長4800mm3列シートの重心が高く、重量のあるミニバンなので、セダンほどにはならないところは付け加えておきたい。先代までは、定住進化を走行性能に割り振っていたのだが、新しいオデッセイでは、室内空間の拡大に利用した感が強い。
 オデッセイが新型になったことで、その上位に位置するミニバンのエリシオンがカタログも出るから消滅した。今後はオデッセイがホンダの上級ミニバンをになうことになるのだが、走りに不足はないとはいえ、2.4リッターひとつで他社ミニバンに太刀打ちできるかどうか? 他社の同サイズのミニバンと比較検討して購入するのであれば大いに検討する余地はありだけれども、V6エンジン搭載車の登場にも期待したい、――そこが正直なところである。

・スペック
 全長×全幅×全高:4830mm×1800mm~1820mm×1685mm~1715mm
 車両重量:1700kg~1810kg
 エンジン:K24W(直列4気筒DOHC2356cc)
 最高出力・トルク:129kw~140kw(175ps~190ps)/6200rpm・225Nm~237Nm(23.0kgm~24.2kgm)/4500rpm
 駆動方式:前輪駆動、四輪駆動
 価格:\2,740,000~3,730,000

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2013年11月22日 | |

カテゴリー:ホンダ

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