マツダ CX-5


マツダホームページより写真引用(http://www.cx-5.mazda.co.jp/)

 日本では、ディーゼルエンジンは、トラックの黒煙を連想させることもあって、不評である。が、ヨーロッパでは、ディーゼル乗用車の普及率が高く、全乗用車の50%以上を占める国もある。ついでに書くなら、アメリカでは、トラックに至るまでガソリンエンジンが主流で、ディーゼルエンジンの自動車はほとんどないそうな。そんな中、低燃費エンジンとして脚光を浴びるディーゼルエンジン、マツダが新しいCX-5に搭載された。今回は車も書くが、日本でのディーゼルエンジン普及の話に終始するかも知れない。

 日本にも、過去にオイルショックがあって、それ以降、低燃費で経済的なディーゼル車がいくつか存在した。が、時代が進むにつれ、あの黒煙が汚いとか、発がん性物質を含むとかなどなど、すっかり悪者扱いされ、現在では、排出ガス規制を行っていない車両は、都心に入ることができなくなっている。なので、新しいディーゼルエンジンは、昔のように黒煙を発しないという建前になっている。
 一方、運転する側から見れば、実はディーゼル車は、ガソリンエンジン車に比べ、低回転域のトルクが高いので、案外走りやすい。特にマニュアル車でその恩恵を受けることができる。ついでに、日本では、ガソリンよりも軽油の方が安い。これについては、原油の単価だけでなく、税制に踏む込んだ説明が必要なので、ここでは割愛するが…、お財布にも優しいというところはメリットである。そして、先にも書いたとおり、ガソリンエンジンに比べてトルクが大きい。CX-5のカタログスペックで見ても、ディーゼルエンジンの42.8kgmという値はガソリンエンジンの2倍以上である。そのポテンシャルも見過ごすことはできないもので、レースでも、ル・マン24時間などでは、ディーゼルエンジン搭載車が上位を占めるのが最近の傾向である。ついでに、燃費向上にも期待されており、フォルクスワーゲンは、リッター30kmを実現するために1リッターのディーゼルエンジンを開発したくらいである。
 マツダのSKYACTIVなる、エンジン、トランスミッション、ボディーの軽量化まで含めた新しい技術が話題になっているが、黒煙を発しない、乗用車向けクリーンディーゼルは、有名ではないけれど、日産と三菱が市販車に搭載している。マツダのディーゼルエンジンはそれに続くものとなる。
 筆者の興味は、何よりも、
「CX-5のディーゼルエンジン搭載車がどれだけ売れるか?」
 というのが第一である。これによって、日本の低燃費技術の方向性が変わる可能性があるからだ。そもそも、ディーゼルエンジンを搭載したSUVタイプの車というのは、先にも述べたとおり、低回転域でトルクがあるので、舗装路面だけではなく、悪路でも扱いやすい。それで燃費がよいというので、合理的見地からは、売れてもよさげな車だと思うのだ。発売前に、東京モーターショーで発表されていたので、実物を見たが、真横から見たときに、フロントグリルからバンパーにかけて、垂直になっているのが、シルエットを見るまでわからなかった。昔からのことであるが、マツダにはしっかりしたデザインチームがいると思わせられる。インテリアは黒一色だが、ここはもう少し華やかな色が選べるといいかもしれない。
 しかし、やはりディーゼル車の動向が気になるのも事実。重量のかさむ4WDでも、十分速さは感じられるスペックであり、下手なガソリン車よりも速いこともある。

・スペック
 全長×全幅×全高:4540mm×1840mm×1705mm
 車両重量:1440kg~1620kg
 エンジン:PE-VPS(直列4気筒DOHC 1997cc)、SH-VPTS(直列4気筒DOHC直噴ターボ 2188cc)
 最高出力・トルク(PE-VPS):114kw(155ps)/6000rpm 196Nm(20.0kgm)/4000rpm
 最高出力・トルク(SH-VPTS):129kw(175ps)/4500rpm 420Nm(42.8kgm)/2000rpm
 駆動方式:前輪駆動、4輪駆動
 価格:\2,050,000~2,980,000

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2012年5月21日 | |

カテゴリー:マツダ

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