メルセデス・ベンツ Aクラス



メルセデス・ベンツホームページより画像引用(http://www.mercedes-benz.co.jp/content/japan/mpc/mpc_japan_website/ja/home_mpc/passengercars/home/new_cars/models/a-class/w176.flash.html)

 これまで、コンパクトプレミアム試乗にメルセデス・ベンツの車がなかったのが不思議で、どうなるのかと思っていたら、ファミリーカー然としていたAクラスを全く新しい形で投入してきた。ベンツの車の中では最も下のクラスであり、ベンツの入門クラスと位置づけられている。フルモデルチェンジから少々時間が経過してしまったが、この新しいベンツAクラス、他のコンパクトカーと比べ、どこがどのように個性的なのだろうか?

 …という疑問が最初に浮かんだ。今までのAクラスのパッケージングがあまりに個性的だったからで、見方を変えれば、
「グローバルな基準に並ぶための…」
 フルモデルチェンジでもある。
 もっとも、5人が快適に移動できる室内空間の大きな車は、Bクラスに任せたというところで、もうちょっとひとりでドライブすることを追い求めたような方向性になっている。このクラスに対しては、よく言えば傍観者、悪く言えば出遅れたメルセデス・ベンツが満を持して投入したくらいなので、この車もおそらく、気合いを入れて作られたのだろう。実際、最も安いグレードで284万円はBクラスとわずかに15万円の差、コンパクトプレミアムを唱う他の車に対しても、日本国内では十分対抗できる価格になっている。
 エクステリアは斬新なようで案外保守的、インテリアは、先にBクラスのを見たならば、いったいどう感じるだろうかと、このあたりは上級クラスと明確に差がある。大きなグリルが、メルセデス・ベンツを主張しているが、全く新しいデザインで個性を出すのは、誰がやっても難しいものだろう、と、感じさせるものがある。
 ところで、この車の運転席に座ると、
「あれ? シフトレバーはどこにあるの?」
 と、疑問に思ってしまった。正解は、ステアリングコラムの右側、日本車でいうところのウインカーレバーの位置にある。まぁ、オートマチック車のシフトレバーなど、反論を承知で書くならば、今や単なる電気スイッチ、理屈の上ではいくらでも小型化できるのだ。もっとも、パドルシフトも全車に標準で用意されているから、マニュアルで操作するにも問題はない。しかし、一昔前のオンダッシュ式モニターのような純正ディスプレイの配置は何とかならなかっただろうか?
 その走り、1.6リッターターボは低回転でトルクを出す設定で、馬力はまさしく1.6リッター並みだが、トルクは2リッター自然吸気並みに発揮するタイプなので、必要十分というところ、普通に走っていると、ベンツ伝統の2速発進のようにスタートでもたつくが、踏めばそれなりにトルク感が出る。7速オートマチックを手動でチェンジすれば、ワインディングでも楽しいそうだが…、筆者は生憎、峠を走らせる機会がなかった。そう、ついでに書くと、今度のAクラスにはアイドリングストップ機構もついている。相変わらず、右折待ちでもエンジンは止まるが、オフにするスイッチもある。
 パーソナルユースがメインならBクラスよりもこちらの方がよい。メルセデス・ベンツにしては異例のバーゲン価格なのだが、競合車種も多い。スリーポインテッドスターが好きなら別だが、プレミアムコンパクトはそれぞれ個性があるので、満足するには、ある帝都の惚れ込みが必要。昔と今を比較するのは野暮だが、昔のベンツのように、20年くらいは軽くつきあえる車か? ――と問われたら、簡単に「YES」と言い切れないところがあるのも、正直なところである。

・スペック(A180)
 全長×全幅×全高:4290mm×1780mm×1435mm
 車両重量:1430kg
 エンジン:270(DOHC 直列4気筒1595ccターボ)
 最高出力・トルク:90kw(122ps)/5000rpm・200Nm(20.4kgm)/1250~4000rpm
 駆動方式:前輪駆動
 価格:\2,840,000~\3,350,000

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2013年5月25日 | |

カテゴリー:メルセデス・ベンツ

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