メルセデス・ベンツ Bクラス


メルセデス・ベンツホームページより画像引用(http://www.mercedes-benz.co.jp/special/B-Class/Play/)

 どうも筆者自身の中では、ベンツBクラスの印象が薄い。
 Aクラスは、メルセデス・ベンツの提案する小型車としての個性が際だっている。
 Cクラスは、Dセグメントの4ドアセダンとしてのスタンダードのひとつとして、これも評価が高い。
 それらに挟まれたBクラスは、フロントグリルのスリーポインテッドスターを見なければ、ごく普通の欧州製5ドアハッチバックとどこが違うのか、メルセデス・ベンツとしての独自性とアドバンテージはどこにあるのか、それを考えざるを得なかった。
 そのBクラスは、最近フルモデルチェンジを行い、外観もそうだが、むしろ内容の変更が大きく印象づけられるものだった。

 エンジンは、現在の欧州車のトレンドといえる、排気量を落として加給することにより、パワーを稼ぐという新しいもの。トルクこそ2リッター自然吸気並みだが、最高出力は1600ccとしては、並みか、並みより上といった印象。ただし、非力な分を7速ATでカバすることにより、性能の向上に繋げている。本国では6速マニュアルミッションもあるのだが、日本で販売されるのは7速オートマチックのみ。大きく変化したのは室内で、従来は、Aクラスとプラットフォームを共通化していたこともあり、独自の構造だったのだが、新型ではごく普通の構造に、その結果、床が低くなったこと、室内が広くなっている。
 ボディサイズはVWゴルフに近いがやや大きい。デザインも、キャラクターラインが強調され、現代風になっているものの、やっぱりベンツらしくなく、とはいえ、逆にベンツらしい堅実さを狙ったともいえなくはなく、強烈な印象を持つことはできない。
「ベンツはついに5人乗りのミニバンを作ったか」
 というのが正直なイメージである。ただし、車高は日本の立体駐車場スペースという事情を踏まえて、1540mmに抑えてあるが、これは本国ではオプションとされているローダウンスプリングを標準装備にすることにより、車高を下げた結果による。
 一方、内装は高級感が漂う。Cクラスの高級感にも感心したが、これをそのままFF車に持ってきたという感じで、質感は高く、運転席にいる限りでは満足を感じされるだろう。外観は凡庸だが、内装であれば満足するという1台である。
 そして、特筆すべきは価格。新車でスリーポインテッドスターのグリルが付いた車が299万円。
 これは安い、冷静に考えると、クラス相応の輸入車価格に近づいただけなのだが…。
 オプションをつけると、かなりの確率で300万円中盤から後半になるだろうが、それでもコストパフォーマンスは高いのである。
 走りは、低速であればごく普通のFF車。サスペンションの動きは若干渋いような気がしたが、新車に近い状態であることは考慮しなければならない。ローダウンスプリング付きなのだ。室内の使い方は、ちょっと高級なファミリーカー向けだが、ならば足回りは柔らかい方が嬉しいかも、…と、頑固なドイツ人に訴えても、聞く耳を持たないかもしれない。
 ひとりで走ると面白味はないが、家族構成によっては、内装の高級さとスリーポインテッドスターを手に入れる満足感を、比較的お求めやすい価格で手に入れるのであれば、
「買い!!」
 といえる車ではある。

・スペック
 全長×全幅×全高:4365mm×1785mm×1540mm
 車両重量:1450kg
 エンジン:270(DOHC 直列4気筒1595ccターボチャージャー)
 最高出力・トルク:90kw(122PS)/5000rpm 122Nm(20.4kgm)/5000rpm
 駆動方式:前輪駆動
 価格:\2,990,000~\3,480,000

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2012年10月24日 | |

カテゴリー:メルセデス・ベンツ

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