日産 ノート

 新型ノートで気になるのは、やはり、わずかに拡大したボディーのサイズに対して、1.2リッターという排気量はどうなんだろう…、というところになってしまう。
 以前の形式では、1.5リッターのみならず、1.6リッターまであったのだ。
 カタログスペック的には、
「低燃費でよく走る」
 の「低燃費」に関してはコンセプトを引き継いでいるのだが、新開発の1.2リッタースーパーチャージャーはどんなものか、やはり、そこが気になってしまうのである。

「1.5リッター並の性能」
 と、メーカーが宣伝するところのHR12DDRなる、スーパーチャージャーを搭載したエンジンは、小排気量のエンジンに過給器を組み合わせ、トルクの増大を狙ったもので、ヨーロッパ車でよく見られるターボでなく、低回転域から効果を発揮するスーパーチャージャーを選択したのは理にかなっている。
 ただし、マーチと同じHR12DE搭載グレードもあり、国際戦略車、――そうだ、ノートは国内だけでなく、海外でも販売されるのであるが、1.2リッターひとつでコンパクトカーを担おうとする姿勢に対しては、「コストダウン」の言葉が頭をよぎる。
 あるいは、フルモデルチェンジで、実質的なダウンサイジングを行ったのであろうか?
 筆者は、スーパーチャージャー付きHR12DDRをマーチに搭載して、スポーツグレードとして販売しても面白いと思ったのだが、パワーはともかく、レッドゾーン6000回転のこのエンジンで、スポーツ製をアピールできるかどうか、日本のドライバーに受け入れられるか、この辺は最大の問題だろう。

 さて、新型ノートのエクステリアは、一見、先代と変わらないように見えるが、サイドのプレスラインが豊かになったり、ヘッドライトの造形に工夫を凝らしたりと、品質が向上したところを見ることはできる。
 キープコンセプトと思いきや、外観よりも室内の充実が目立つ。
 素材は、低価格車ゆえに仕方ないところはあるが、それでもなかなか好印象、特にインパネはよくできていると思った。
 ドライビングポジションにも違和感はない。
 そして、注目すべきは室内の広さで、室内長はティアナに匹敵するといわれているが、実際にリアシートは広く、大人4人であれば、余裕を持って乗れてしまうくらいである。
 もっとも、4人で遠出するならば、もう少し大きなラゲッジルームが必要だ、とは思う。

 一見非力に見える1.2リッターのエンジンによる動力性能はといえば、変速レシオがワイドなCVTも手伝って、60km/hまでは、よい加速を見せる…、というのがスーパーチャージャーの方。
 市街地走行では、案外きびきびと走れるのである。
 とはいえ、ATのセレクターには、DレンジとLレンジの間にひとつモードが欲しいと感じた、――パドルシフトによるマニュアルモードとはいわないが…。
 そして、低燃費対策として、全車にアイドリングストップ機能が搭載される。
 おそらく、日本でも、コンパクトカーのひとつの選択肢として、多くの台数が売れると思われるが、家電の延長のような感じがし、ノートでなければダメというところも見当たらず、他メーカーの同じくらいの価格帯の車と比較され、購入されるのだろうと予測している。
「どうしてもノートがいい」
 という方には、ちょっと奮発してライダーをお薦めする。

・スペック
 全長×全幅×全高:4100mm×1695mm×1525mm
 車両重量:1030kg~1110kg
 エンジン:HR12DE(DOHC 直列3気筒1198cc) HR12DDR(DOHC 直列3気筒1198cc)
 最高出力・トルク(HR12DE):58kw(79ps)/6000rpm 106Nm(10.8kgm)/4400rpm
 最高出力・トルク(HR12DDR):72kw(98ps)/5600rpm 142Nm(14.5kgm)/4400rpm
 駆動方式:前輪駆動
 価格:\1,249,500~\1,740,900

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2012年9月20日 | |

カテゴリー:日産

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