トヨタ クラウン ハイブリッド



トヨタホームページより抜粋(http://toyota.jp/crown/)

 クラウンは、初代のいわゆる「観音開き」から数えて50年以上の歴史を持つ車で、このように同一の名前で長期間生産されるケースは、世界でも珍しいという。しかも、ほぼ4年ごとフルモデルチェンジを経て、今なお新車が販売され、販売台数も多い。もっとも、販売台数の中には法人用、タクシー用も含まれるので、パーソナルユースのみを考慮した場合、多少和庄割引くべきと思われるが…。
 そのクラウン、2013年にフルモデルチェンジ、当初は今までになかった大胆なフロントマスクやピンクのカラーが話題を集めたが、その中身も正常進化したものになっていて、10年前のクラウンから乗り換えたとしても、はっきりわかるものとなっている。




 まず、クラウンは、
「日本人が日本の道路を走るために最適化された車」
 であることを書いておかなければならない。
 この車、国内専用車種として販売されており、輸出は中国向けにごく一部程度というように、海外には向けられていない。そこを勘違いすると、
「ドイツのアウトバーンの速度無制限区域を走行したとき…」
 などと、とんちんかんな自動車評論になってしまうのだ。
 たとえば、新型クラウンでは、意図的にサスペンションの固さを調整、――これを「剛性を落とす」としている記述もあるが、それも、日本国内を走る上での最適化の結果だろう。このように、クラウンは、少なくとも、日本の道路を走る上では、同じクラスの輸入車よりも快適であるに違いない。また、クラウンは一見保守的に見えるが、意外にも「国内初」「世界初」という新しい装備を積極的に取り入れている。カタログには大きく書かれていないが、ステアリングの切り方に応じて、自動的に光軸を調整するヘッドライトや、ミリ波レーダーにより前方車両への追突を防止する機能も備えられている。スバルなら、CMで宣伝するだろう。
 今回は、主にハイブリッドについて話を進めるが、クラウンは選択肢が多い。エンジンは上から3.5リッター、2.5リッター、2.5リッターハイブリッドの3種類。それぞれに、高級感を演出するロイヤルと、スポーツ性を強調したアスリートの2種類がある。ロイヤルとアスリートのどちらを選ぶかは、好みの問題で、アスリートはどちらかというと若年層を狙った商品だが、元々クラウンを購買する年齢層は高いし、昨今の若年層で新車に400万円をかけられる人はそれほど多くあるまい。
 今度のクラウンバイブリッド、エンジンとモーターの合計出力で220馬力と、2.5リッターV型6気筒よりも高出力を発揮する。ハイブリッド機能の分、重量も増すのだが、動力性能は2.5リッター以上3.5リッター未満というところになっている。気になるのは、このクラウンから新しく取り入れられた「2AR-FSE」という4気筒エンジン、とくに6気筒と比べてエンジンの周り方の上質感が気になるところだが、結論から書けば、
「フル加速して高回転域を使うとき以外は6気筒と比べて何ら遜色ない」
 というところ。日常の、法定速度で走行しているときは、きわめて静かな走りになっているのだ。そして、燃費はJC08モードでリッター23.2kmという低燃費も実現している。
 クラウンの使われ方の典型としていわれるのは、
「4人乗車でゴルフに行く」
 ところ。このような使い方でも後席の装備が充実しているので、何ら不満は感じないだろう。ただし、普通車というのは、購入した人がリアシートで移動するのはレアケース。そのありがたみを感じる機会は少ないと思われる。だから、モータージャーナリストは運転席の話ばかりして、リアシートの快適性について問われると、沈黙してしまうのだ。
 現在のところ、このハイブリッドが販売の7割になっているが、売れ行きは好調という。ちなみに、プロモーションで全国各地に現れるピンクのクラウン、今年の冬頃、限定発売されるという。キワモノのようだが、こちらにも市販化の要望のための問い合わせが来ているそうで、今現在はびっくりするかもしれないが、時間が経過すると、案外お洒落にみえてくるのではないかと、筆者は思ったりもする。
 カスタマイズされた旧型クラウン、赤だって珍しくはない。

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2013年4月9日 | |

カテゴリー:トヨタ

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