ボルボ V40



ボルボホームページより画像引用(http://www.volvocars.com/jp/all-cars/volvo-v40/Pages/default.aspx)

 安全性と、ステータスと、ステーションワゴンの機能的なものでは昔から定評のあるボルボなのだが、筆者には、
「四角い箱を2つとか3つとか付けたようなデザイン」
 がどうも魅力を感じさせないものだった。そのイメージを覆したのは初代V40で、サイズといい、デザインといい、好感を抱いたものだった。その後、モデルチェンジで、当時のV40はV50へとなり、セダンはS40になったのだが、ここへ来て新しいV40が登場。V50の下のクラスというわけではなく、V50が対象としていた層をターゲットにしているという。そんなわけで、現在のボルボのカタログからは、V50とS40が落とされている。


 外観は、とても挑戦的で、今の新車の中には古びて見えてしまう、実車を見てそんな印象を受けた。ステーションワゴンには定評のあるボルボだけに、走りそうなデザインでありながらも、どこから見てもボルボ、わけてもテールの造形には感心してしまう。
 カーゴルームがV50と比べて小さいところは問題だろうが、ヨーロッパであればこのような全長の短いステーションワゴンにも、固定的な支持層は存在するというのが、アメリカ市場との大きな違い。最近になってボルボは、全体的に流麗なデザインを出すようになったが、これは、中国、ジーリーホールディンググループ傘下になったことと何か関係があるのだろうか…、と、疑ってしまう。
 インテリアは、本革シートがオプションパッケージになっているが、これを付けることで、高級感はアップし、北欧流インテリアデザインの良さを感じることができる。運転者に大切なインスツルメンタルパネルは、一見、アナログメーターのようだが、表示はすべて液晶で、アナログの針など一切使ってなく、走行シーンやドライバーの好みに合わせて表示を変えられるという、本稿執筆時点では最先端を行くものと思われる。ただし、筆者は個人的には、昔ながらのアナログメーターをそれほど悪いとは思っていない。
 安全性も抜かりのないところで、室内のエアバッグの充実はもちろんだが、世界初の歩行者用エアバッグもオプションで付けることができる。衝突安全性については、今も世界で第一級なのだ。もっとも、伝統的にかどうかは知らないが、ボルボの車は、どれも実際のフロントオーバーハングは長い。つまり、鼻先が実寸以上に長く感じるので、取り回しは気配りが必要だろう。
 その走りは、1.6リッターという小排気量にターボチャージャーを組み合わせたヨーロッパのトレンド行ってもよい構成。180psの最大出力と、1600rpmから最大トルクを発揮する特性によって、軽快な走りを実現させている。その中には、6速ATも多大な貢献をしているだろう。現在の車はエンジンとトランスミッション両方とも、走りの特性に影響を与えるのだし、トランスミッションも、各メーカーの個性が発揮される部分である。乗り心地は、低速域では落ち着きがないものの、高速で安定するという典型的な欧州車の足回り。限界特性は、もちろんディーラー試乗ではそこまで試せる機会はない。筆者は大きさの割に、車重1430kgは重いと思ったが、昔から、
「重い車は長持ちする」
 という定説があるので、10年以上乗り続けるつもりで検討しよう。
 その価格だが、最も安くて269万円。数ある安全装備系やアメニティ系のオプションを加えれば、それなりの価格になるが、輸入車としては割高ではないだろう。が、ターボが付いているとはいえ、1.6リッターの車に300万円出すと考えると…、価格は同じながら排気量が少なくなったことによる実質的値上げと勘ぐる向きもあるだろうが、自動車記事ではまず書かれまい。それは、ボルボに限らない。欧州車全般に感じることでもあるのだから…。

・スペック
 全長×全幅×全高:4370mm×1785mm×1440mm
 車両重量:1430kg
 エンジン:B4164T(DOHCターボ 直列4気筒1595cc)
 最高出力・トルク:132kw(180PS)/5800rpm 240Nm/1600-5000rpm
 駆動方式:前輪駆動
 価格:\2,690,000~\3,090,000

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2013年3月10日 | |

カテゴリー:ボルボ

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